【政治初心者向け】国会ってなに?役割は?どう構成されている?

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国会とは

国会とは立法権行政権」「司法権」の三権の中で「立法権」に属し、国権の最高機関で唯一の立法機関として定められています。それにより「立法権」は「行政権」「司法権」より上に位置しているのですが、それは国会議員(国会のメンバー)になる為には「国民に選ばれる」必要があるからです。
行政」のメンバーは大臣、「司法」のメンバーは裁判官などが該当しますが、これらは国民によって選ばれる訳ではありませんよね。民主主義国家ですから、国民の意見が反映されている国会が最高機関とされているのです。

国会の種類

国会で行われる会議は下記の4種類です。

①通常国会:毎年1回開催。予算の審議・議決
②臨時国会:内閣or議員の1/4以上の要求で開催。主に補正予算などが議題
③特別国会:衆議院解散後の選挙後30日以内に行う総理大臣を指名する会議
④参議院緊急集会:衆議院の選挙中などに緊急会議が必要な際に開催

国会の構成は?

国会議員は衆議院議員参議院議員で構成されています。これを非対等型の二院制といいます。
衆議院と参議院の違いについては別の記事で解説します。
任期や選挙方法など様々な点が異なりますが、衆議院と参議院に分かれておりそれぞれ役割が異なります。衆議院に様々な優越があり、総理大臣は衆議院議員の中から選ばれます

国会の役割は?

では国会は何をする機関なのでしょうか。
立法機関なので国会の一番大きな役割は法律の制定ですが、様々な役割を担っています。

私たち国民に大きな影響を与える役割として「予算案の議決と決算の審議」があります。
予算案自体は国会で決めるのではなく内閣が決めます。
その予算案に対して国民の意見とのズレ無いかチェックして民意を反映させてくれます。
また、その予算に対して実際に使ったお金がおかしくないか審議するのも国会の仕事です。
簡単に言うと「内閣が好き勝手やってないか国会がチェックする」って感じですね。
この役割は国会議員が国民に選ばれる必要がある大きな理由の一つだと思います。

他にも色々と国会の役割はありますので下記にまとめておきます。

・法律の制定
・予算案の議決
・決算の審議
・条約締結の承認
・内閣総理大臣の指名
・憲法改正の発議
・衆議院の内閣不信任決議
・両議院の国政調査
・裁判官弾劾裁判所の設置

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